個人や会社の「はんこ」は、1.5mm単位でサイズが変わります。

日本の「ハンコ文化」は日本独自のものでありますが、「はんこ」の歴史は古く、古代メソポタミアを起源として、紀元前にまでさかのぼることができます。シルクロードを渡り、日本にたどり着いた「はんこ」ですが、今では、承認や契約業務において欠かすことのできない存在です。

そこで、個人と会社における「はんこ」のサイズをご紹介します。

「はんこの種類や4号サイズの製品について」

「はんこ」と「印鑑」は、同じ意味?

「はんこ」と「印鑑」は同じ意味である、と誤解している人が多いかもしれませんが、実は、両者は異なるものです。「はんこ」が本体で、「印鑑」が印影です。言い換えれば、「はんこ」は文字が刻印されている本体を指し、「印鑑」は朱肉をつけて押したときに紙に写る印影のことです。

「印鑑屋さん」よりも「はんこ屋さん」を多く見かけるのは、こういう理由からかもしれませんね。

「はんこ」の歴史は、紀元前から

「はんこ」は、別名「印章」ともいいますが、その歴史は大変に古く、今から約7000年前(紀元前5000年ごろ)の古代メソポタミア文明までさかのぼることができます。紀元前3000年ごろには、粘土の上を押して印影を残す「スタンプ型のはんこ」や粘土の上を転がす「円筒形のはんこ」が登場し、認証や封印などの目的で広く用いられていたようです。

その後は、古代エジプト、インダス、そして、シルクロードを渡り古代中国、そして日本へと伝播しました。

日本最古の「はんこ」は、国宝の「漢倭奴國王」

現存する日本最古の「はんこ」は、国宝「漢倭奴國王」の金印です。これは、西暦57年に古代中国の漢王朝によって授けられた印綬です。ちなみに「印綬」とは、古代中国において、官職の地位が一目でわかるように臣下へ「はんこ」を授けることを言います。

印綬の印は印章(つまり、「はんこ」)を意味し、綬はそれを下げるひものことです。日本では、701年の大宝律令で官印が導入されてから、「はんこ」が本格的に使われるようになりました。その後、戦国時代の武将が、自らの権勢を示すものとして、「はんこ」を使用するようになりました。

日本のハンコ文化

#「はんこ」を押す目的は?ハンコ文化は、日本独特の文化です。銀行で口座を開設するときや、部屋を借りるとき、社外や社内の稟議書や決裁書類にも「はんこ」が必要です。民事訴訟法の第228条4項に「私文書は、本人又はその代理人の署名又は押印があるときは、真正に成立したものと推定する」とあります。

つまり、「はんこ」を押す目的は、契約後にもめることがないようにするためと言えるでしょう。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大は、生活様式を大きく変えるとともに、ハンコ文化にも大きな影響を与えました。いわゆる、脱ハンコ文化です。

#コロナ禍とハンコ文化脱ハンコ文化は、どこまで進んでいるのでしょうか。まず、企業における「はんこ」の利用状況ですが、ある調査によると、職場での「はんこ」事情は、コロナ禍以前と変わらないと回答した人が7割以上もいました。

また、将来において、従来のハンコ文化を継続すると回答した人が、脱ハンコ文化へ移行すると回答した人とほぼ同じ割合を示していました。プライベートの利用状況では、同様に行われた調査によれば、プライベートの「はんこ」事情も、7割以上がコロナ禍以前と変わらないと回答していました。

これらの結果から考えてみても、日本のハンコ文化は、もうしばらく健在と言えるでしょう。

会社の「はんこ」と個人の「はんこ」

会社でも個人でも、「はんこ」には大別して3つの種類があります。

・実印

・銀行印

・認印まず、個人印と会社印を「はんこ」のサイズで比較してみましょう。会社印の方が個人印よりも大きめに作られます。それは、会社印の方が刻まれる文字数(会社名、役職名など)が多いからです。次に、個人印の「はんこ」のサイズを比較してみましょう。

一番大きいものから実印>銀行印>認印の順に小さくなります。これには、実印が最も重要であるという意味が込められています。#個人の実印と会社実印実印は、印鑑登録ができるサイズでなければなりません。個人の規定では、印影が一辺の長さ8.0mmから25.0mmの正方形に収まるものです。

一般的なものは、直径10.5mmから24.0mmで、通販サイトで推奨されているサイズは、男性が少し大きめで16.5mmあるいは18.0mm、女性は15.0mmあるいは16.5mmです。性別によるサイズの違いは、慣習や持ちやすさなどが理由のようです。

では、会社実印はどうでしょうか。会社実印は、重要な業務に使用する会社の代表印のことで、その規定は、印影が一辺の長さ10.0mmから30.0mmの正方形に収まるものでなければなりません。このサイズ内であれば、形は四角でも三角でも可能ですが、丸形が一般的に多く用いられています。

#個人の銀行印と会社の銀行印個人も会社も、実印にはサイズに規定がありますが、銀行印にはありません。好きなサイズの銀行印を選べますが、各金融機関により詳細な条件が異なる場合があるようです。また、個人の銀行印も、実印同様に、男性用の方が女性用よりも少し大きめに作られることが一般的です。

通販サイトでの銀行印の通常サイズは、男性で15.0mm、女性で13.5mmです。会社銀行印の一般的なサイズが16.5mmで、個人用と比べて、会社用の方が大きめになっています。#個人の認印と会社の認印認印とは、いったいどの「はんこ」を指すのでしょうか。

会社でも個人でも、実印以外のすべての「はんこ」を認印といいます。

会社で使う認印には3種類あります。・見積書などに使うもの(角印)・宅配の受け取り等の日常的に使うもの・営業職の人が使うもの社印として使用される角印は、会社実印よりもやや大きめで21.0mmあるいは24.0mmで作成されるのが一般的です。

会社で使われるそのほかの認印は、直径10.5mmから13.5mmが一般的で、会社によっては、役職により認印のサイズが異なることもあるため、最初は一番小さいもの(10.5mm)から使うようです。個人の用途としての認印は、宅配便の受け取りなどに使われるものです。

一般的なサイズは、男性で13.5mm、女性で12.0mmです。認印は、実印や銀行印に比べて重要度が低いため、小さ目で使いやすいサイズになっているのが特徴です。

「はんこ」を購入するときの注意点

「はんこ」は、それぞれサイズが異なるため、購入する際に注意する点がいくつかあります。実際に銀行印を作る場合には、金融機関にあらかじめ問い合わせをし、詳細を確認することをお勧めします。印鑑登録が必要な実印は、会社はもちろん、個人でも規制があるため、適切なサイズを事前に知っておく必要があるでしょう。

また、会社で使う認印は、上司よりも小さ目を選ぶ方が無難であるかもしれません。